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ポリグロットの語学教育に対する考え

ポリグロットは本当の語学教育のあり方を提案します。



1.
フランス語やドイツ語の「学校」はあるのに英語は「英会話学校」しかない

このことは、日本には「英会話の学校」は腐るほどあっても「オーソドックスな英語」を教える学校がほとんどないことを示しています。読み書きができない語彙力も貧困な人に会話のスキルばかり教えうとするのは、足し算引き算があやふやな人に因数分解の問題を解けというようなものです。成人学習者が外国語を学ぶ場合「会話」だけができるようになるというのは不可能です。


2.
受験英語は弊害もあるが、できるに越したことはないにきまっている

多くの人が受験英語で文法ばかり勉強していたために会話ができなくなったと思い込んでいます。しかし受験英語で良い点がとれるということは、豊富な語彙力としっかりした文法知識があるということです。ポリグロットがビジネスマン向け「再チャレンジ英語」を通して得た経験から言うと、かつて受験英語ができた方々は赴任などで必要に迫られれば会話はできるようになっています。


3.
ほとんどの学習者が「文法」の意味をはきちがえている。すなわち「本当の文法」を知っていたら語学マスターにそんなに時間がかかるわけがない。

文法とは「外国語として誤解のないセンテンスを組み立てるために必要な知識」のことです。この知識がなくては簡単な英語も「組み立てる」ことができないはずです。英文を組み立てられない人が聞きとれるわけがありません。ヒアリングを1000時間やる暇をもっと有効な学習方法に当てていれば、オールラウンドな英語はとっくに習得できています。こうした考え方に基づいて考えると、学校英語や受験英語でよく出るカッコ埋めの問題は、しばしば語彙の問題であって文法問題ではありません。しかし作文ができるための知識は学校英語では十分教えられているとは言えません。この点で英会話学校の英語はさらに不十分です。そのために、ほとんどの英語学習者が英語とは「新しい単語と言いまわしを覚えて覚えて覚えまくる以外に学習方法はない」と思っています。これは数学で個々の足し算の答えをひとつひとつ覚えようとしているようなものです。「文法」とは、それらの答えを一定の決まりで正しく導くための、いわば「公式=約束事」なのです。


4.
「全員外国人教師」というのはメソッドがないことを吹聴しているようなもの

外国人の先生でももちろん良い先生は大勢います。教え方や熱意、そしてもちろん教師としての素質が重要ですが少なくとも日本人に英語を教えようと思うなら「日本語ができ、しかも日本語と英語の構造上の違いや発想の違いなど理解しているべきですし、少なくともそうあろうと努力していなければならないはずです。しかし、残念ながら日本でこのような外国人教師に出会うことはめったにありません。良い日本人の先生と良い外国人の先生をどのように理想的に組み合わせるべきかを常に真剣に試行錯誤しています。


5.
ダイレクトメソッド(直接教授法)は前時代的

日本語と英語のように言語構造やパターンがかけ離れている言語間では、まだ教師と十分なコミュニケーションができない初歩の生徒に向かって、外国語だけで教えようとするのはあまりに非効率的です。英会話学校ではよく教師が何を質問しているかさえわからない生徒がいて、いたずらに時間ばかり浪費している授業を見かけますが、こんなムダの多い授業はありません。このメソッドは母国語の異なる複数の生徒がいるクラスにおいて、しかも教師がそれら生徒たちの母国語に関して知識がない場合に、やむを得ず適用されるべきです。しかし、ある程度教師とのコミュニケーションがとれる、中級・上級レベルの生徒を対象にした授業においてであれば、部分的に応用すれば素晴らしい効果が発揮されましょう。しかし、学力不足の生徒に「日本語を使ったら罰金」などといったスローガンを押しつけ、できない日本人同士の間で自己満足的な会話をしても、とんでもなく不正確な英語を覚えるだけです。このハイテク時代にこのような非科学的な根性論がまかり通っていることが、私達は信じられません.


6.
予習、復習をしない生徒 自主学習の指針を与えない教師

ピアノのレッスンを思い浮かべてください。仮に週1回1時間みてもらうとしても先生の目の前で弾くだけで家にピアノがなくてその時間以外にに全く練習しないとしたら、その生徒はピアノが上達するでしょうか?答えは明白です。
私達は語学も全く同じだと考えています。一番最初に習うときには、変な癖がつかないように良い先生にできるだけ集中的に習ったほうが良いでしょう。中級以降の生徒なら1時間のレッスンに対して、最低1時間の予習、復習をするというのが最も学習効果を高める方法です。しかし、これには家でどのような学習をするのか、そしてそれは何のためにするのかを指導しなければなりません。

7.
専門分野をもたない人の学習は挫折しやすい。何をマスターするのか考えよう

よく「英語をマスターしたい」と言う人がいますが、このような人に限って翻訳家はどんな英文でも翻訳できる、通訳はどんな内容でも通訳できる、と勘違いしています。「マスター」というのはどの程度をもって言うのでしょう。私達は次のように定義しています。

●外国語の教養ある新聞、雑誌を辞書なしで読んで大意が理解できる。
●文法的に間違うことはあるが、友人に辞書なしで手紙を書ける。
●ひととおりの日常会話ができる、たまにはわからない表現があっても相手に     
  
その部分を抽出して尋ねることができる。
● 自分の専門分野のことについては、つっこんだ話し合いができる。
   
「なんとなく外人と話したい」というあいまいなモチベーション(動機)の人は     
   
勉強の途中で必ず壁に突き当たります。やはり、ご自分が将来どういう形
   
で語学力を生かしていこうとしているのか、じっくり考えてみるのが長続きの
   
ための秘訣だと思います。また私達としてもモチベーションがはっきりして
   
れば学習到達度や学習方法などをより具体的に相談、アドバイスできるの
   
です。




◆ポリグロットが言う「文法」とは?

さて、えらそうなことを書いてきましたが、「それでは具体的に例を示せ」という方がおられるでしょう。私達としては「出し惜しみする気はない」ので、実際に語学教育を通して常に意識していることを「再チャレンジ英語」の「英語人間ドック」で学習し直すことを通じて、それらをご紹介しましょう。皆さんが、これを通じて「なるほどそういう知識があれば確かに語学学習が進むだろう」と思っていただけるとよいのですが。

1)音声

あなたの発音はなぜ通じないか、なぜ知っている単語が聞き取れないのか科学的に解明しながら発音演習をします。

2)名詞句形態

「リンゴは好きですか」の「リンゴ」は an apple/apple/the apple/apples/the applesのどの形か。どうしてそれが決まるか。ほかの形は英語で言えないのか。言えないならどういう意味の違いがあるのか。

3)格・前置詞

on Mondayなのに何故on next Mondayと言わないのか。日本語の「てにをは」と合わない前置詞はどのように学習するのか。

4)構造比較

日本人が間違えやすい欧米の言語の構造の違いをどう整理しておくべきか。in a few days の反対は何故ago a few daysではないのか。

5)句動詞

英語でおびただしく使われるgo up, give up, make upのようなタイプの動詞をどのように整理し覚えたらよいか。go in VS enter/go up VS climb/come up VS get to VS arrive at VS reachなどのスピーチレベルをどのように考えるべきか。

6)動詞形態

I worked
I have workedも日本語で言えば「僕は働いた」である。では、「僕は働いた」を英語で言うときにはどういう論理で過去になったり現在完了になったりするのか?「明日、発ちます」という日本語はどういう気持ちで言うときに
I leave./I will leave. /I am going to leave./I am leaving./ I am to leave.
とそれぞれ訳し分けられるのか。

7)発想転換文

日本語を直訳するとWith me there are two brothers.(=I have two brothers.), In winter much snow falls in this Niigata.(=We have alot of snow falls in Niigata)という英語になり、これがなぜ英語らしいないのかなどといった分析能力をどのように養ったらよいか。

8)関係詞

日本語には翻訳されない関係代名詞、逆に日本語にはない従属節内での従属文、時制の一致など様々な現象をどう考えたらよいか。

9)語順・文体

英語のセンテンスはどのような論理で語順が決まるか、一応間違いのない語順をどうやって知ることができるか。

10)語彙選択

「問題を処理する」を英語で言う場合、「問題」の訳語は何が良いか?意味分析;issue, problem, question, trouble, topic, subject, affair, matterのどれか?「処理する」は何がいいか?manage, handle, dispose of, deal with settle,treat?こういう疑問をどう解決するか?普段どういう勉強をしていればこういう感覚を養えるのか?

以上、簡単ですが、私どもの学校の教育ポリシーをご説明しました。