西和辞典

書名
著者(編者)
出版社
コメント
評価
西和中辞典 高垣敏博 小学館 一応、イチオシ。一冊もつならこれ。西和としては語彙がもっとも豊富。一般・ビジネス志向の方は特に。語源解説は楽しい。
 
現代スペイン語辞典 宮城昇ほか 白水社 語数、語義解説の詳しさは小学館の西和に譲るが、よい辞書で、ときどき小学館の西和に出ていなかった用例、訳語が拾えることがある。文学を読みたい人には特にお勧めできる。
 
研究社新スペイン語辞典 カルロス・ルビオ・上田 博人 研究社 最初、何かとフラストレーションがたまる(つまり役に立たない)辞書だと思っていたが、ひとつ長所を見つけた。言語学者の上田教授が作ったためか、動詞の文型(前置詞の情報など)が非常に詳しい。しかし、収録語数などの点からは本格的なスペイン語学習には物足りない。
 
プログレッシブスペイン語辞典 鼓直ほか 小学館 小学館がどういうコンセプトでこの辞書を出版したのわからない。収録語数が少なく初心者以外はお勧めしない。中途半端な辞書。「プログレッシブ」の名が泣く。
 

スペイン語ミニ辞典

宮本 博司 白水社 ミニといっても薄いだけで、版は普通の中型と同じ。このサイズの辞書としてはよい辞書で、和西の部、図版も非常に有効。使いやすい。
 


和西辞典

書名
著者(編者)
出版社
コメント
評価
和西辞典 有本紀明ほか 白水社 よい辞書。このサイズのもとしてほとんど欠点がないと思う。
 

* このほか、近年、三省堂で、西和、和西が出ていますが、未見です。少しお待ちください。



入門書

書名
著者(編者)
出版社
コメント
評価
よくわかる初級スペイン語―会話と文法ステップ100 佐藤玖美子 芸林書房 佐藤玖美子氏は、初級の教え方、教材の作り方ではピカ一だと思っている。他にもたくさん参考書を出されていると思うが、悪い本はひとつもないと思う。
 
改訂 スペイン語の入門 瓜谷良平 白水社 オーソドックスな本だが、長年スペイン語教育に携わってきた氏の工夫も見られる。平易な演習が豊富で、独習用にすぐれている。ただし、中南米志向の人向き。
 
基礎イスパニア語 興津憲作 創元社 やや古い本だが、学校文法の枠をはみ出した著者の独創的な教授法がみられる。 入門書としては申し分ない。
 
スペイン語入門 (中公新書 21) 井沢 実 中公新書 新書といってもバカにしてはいけない。昨今の軽佻浮薄なCDつきピカピカ本よりよほど内容がある。少し古い本なので入手が難しいかもしれない。
 


西作文

書名
著者(編者)
出版社
コメント
評価
やさしいスペイン語の作文 岡田辰生 大学書林 悪い本ではないが、著者のスペイン語作文の方法論はやや古いと思う。
 
演習スペイン語作文 菊池 亘 白水社 「やさしいスペイン語の作文」より少し応用的。いろいろな言い回しをパターン化している。
 


語彙

  語彙を増やすというのは、参考書でやるものではなく、読み書き、会話などの総合的な学習に平行して、自分で語彙を体系的に整理したりしてすべきものです。「基本OO語」のようの本を買うような人はだめです。自分でお作りなさい、といいたい。むしろ語学・雑学的な教養本をお読みになるとよいでしょう。ひとつ紹介します。

書名
著者(編者)
出版社
コメント
評価
落ち穂ひろい―スペイン語表現集 清水憲男 日本放送出版協会 清水氏は、佐藤氏と並んで、筆者が非常に評価しているスペイン語教育者で、氏の著書にはアカデミックな碩学ぶりがにじみ出ています。
 


会話参考書

  会話は「演習」をしないと話にならないのですが、体系的かつ本格的演習本が日本にはありません。いろいろなものを工夫してご自分でおつくりになるか、スペイン本国で出版されている教科書を援用するのがベストだと思います。ただ、様々な会話表現を網羅的に掲載した本はひとつもっていてもいいですね。

書名
著者(編者)
出版社
コメント
評価
標準スペイン会話 瓜谷良平 白水社  
 


文法

書名
著者(編者)
出版社
コメント
評価
新スペイン広文典 高橋正武 白水社 かなり古いのですが、仕方ありません。
 
テーブル式スペイン語便覧 会田由・長南実 評論社 書名にもかかわらず「新スペイン語広文典」より詳しいぐらいです。ただ、内容はやはり古くなっていることは否めません。そのうえ、絶版のようですので、ネットで探すしかありません。この本は、高橋覚二「基礎スペイン語便覧」(評論社)という、まったくのっぺらした深みのない本に「改悪」されてしまいました。が、それでもないよりはいいかも知れません。
 
中級イスパニア語文法 興津憲作 創元社 大変優れた上級者向け文法書


電子辞書

電子辞書メーカーは多数ありますが、本体にスペイン語辞書が内蔵されているスペイン語モデルを扱うメーカーはカシオのみ。
セイコーインスツルは、最初からスペイン語辞書のカードが同梱されたスペイン語モデルになっています。
ほかのメーカーは、英語モデルなどの機種に別売りコンテンツカード等でスペイン語辞書機能を追加するというタイプになります。(2010年2月現在)

機種名
メーカー
搭載辞書
コメント
評価
セイコーインスツル 本体収録
小学館 プログレッシブ和英中辞典、小学館 ユースプログレッシブ英和辞典
カード対応
白水社 現代スペイン語辞典、白水社 和西辞典、ハーパーコリンズ Easy Learning Spanish Dictionary
セイコーインスツル社スペイン語モデル。画面はモノクロ液晶表示、ネイティヴ発音機能あり。スペイン語モデルとは言うものの、本体自体は英語学習モデルで、スペイン語辞書は同梱されている「シルカカード」で対応。
初級向け
カシオ 白水社 現代スペイン語辞典
白水社 和西辞典
オックスフォードスペイン語辞典
スペイン語経済ビジネス用語辞典
ジーニアス英和大辞典
オックスフォード現代英英辞典
プログレッシブ和英中辞典 第3版
2009年モデル。ツインタッチパネルのモノクロ液晶2画面表示、ネイティヴ発音機能あり。
初・中級向け
カシオ 白水社 現代スペイン語辞典
白水社 和西辞典
オックスフォードスペイン語辞典
スペイン語経済ビジネス用語辞典 
ジーニアス英和大辞典
オックスフォード現代英英辞典
プログレッシブ和英中辞典 第3版
新発売の2010年モデル。基本的な仕様やキー配置はXD-SF7500(2009年モデル)とほぼ同じだが、メイン画面がカラー液晶でとても見やすく、外観デザインがかなりオシャレになった。搭載しているドイツ語辞書は、XD-SF7500(2009年モデル)と同じ。
初・中級向け


 



<西西辞典に関して>    翻訳家、辞書編纂家  崎山 昭


以下の辞書は全て現在手元にあり使用しているものです。いずれも1万円以下でした。
翻訳にはとりあえず、3)4)8)9)は必要。本格的な学習には、5)6)7)の2冊組みの辞書が必要だと思います。

1) Diccionario para la ENSENANZA, Lengua Espanola, Espanol para Extranjeros, Universidad de Alcala (VOX)
初級者用の辞書。2)以下にはない音節の区切りが明示してあるのが特徴。小学館の「中辞典」と多少の違いがあり、研究社の「プエルタ」とは同じか。殆んど使っておりません。

2) Diccionario ANAYA de la Lengua (ANAYA)
これも初級者用の辞書。Apendiceがかなり充実しており、上記の辞書より実用的ですが、これも殆んど使っておりません。

3) Diccionario SALAMANCA de la lengua espanola (SANTILLANA)
フルセンテンスの用例が多く、実用的な辞書。使用頻度が最も高い。

4) CLAVE Diccionario del Espanol Actual (SM)
語源、用法など、学習上参考になる事項が多い。スペイン語をespanol castellanoとespanol meridionalに分けている。皮下注射のinyeccion subcutaneoとinyeccion hipodermicoの語源に違いなどが分かって面白い。

5) Diccionario de Uso del Espanol, Maria Moliner, Edicion Abreviada (GREDOS)
40 年前に話題になった2冊組みの本格的な辞書の簡約版。語源などは省略されている。

6) Diccionario Abreviado del Espanol Actual, Manuel Seco他、(AGUILAR)
これも2冊組みの本格的な辞書の簡約版。20世紀後半のスペインのスペイン語の辞書。

7) Diccionario de la Lengua Espanola, Real Academia Espanola (ESPASA)
2冊組みの最も本格的な辞書。しかし、翻訳にはこの辞書だけという訳にはいかない。語源のギリシャ語はギリシャ文字で書かれている。

8) Diccionario de Espanol Urgente, Agencia EFE (SM)
旧ソ連の場合、ex URSSではなくantigua URSSの使用を薦めているが、こういった説明など、次の9)より読みやすい。

9) Diccionario Panhispanico de Dudas, Real Academia Espanola & Asociacion de Academias de Lengua Espanola (SANTILLANA)
翻訳者には必須の辞書で、最も身近に置いてある。2005年に出た新しい辞書。しかし、2000年にBogotaに戻ったコロンビアの首都がまだSantafe de Bogotaと説明されている。periodoとperiodo。語義がmenstruacionの場合はperiodoだけが使われるとあるが、CLAVEにはperiodoの例文があったりする。

10)  Diccionario de Uso del Espanol de America y Espana, VOX (McGgraw Hill)
JOCVの隊員が使う単語nadoに、名詞としてpractica de la natacionの語義があるのはこの辞書だけか。a nadoはどの辞書にもあるが。

11) El Pequeno LAROUSSE Ilustrado (LAROUSSE)
人名、地名など固有名詞を調べるのに便利な百科事典。翻訳者には必須の辞書。

辞書ではないが、あると便利なので以下の3冊も手元におい使用している。

12)Manual de Espanol Urgente, Fundacion del Espanol Urgente (Catedra)
13) Libro de estilo de ABC (Ariel)
14) Libro de estilo de EL PAIS (EL PAIS)

上記のいずれにも、スペイン語に相当する表現がある場合は、外国語の使用をしないようにとある。特に地名はスペイン語の伝統的な表現を使うようになっているが、翻訳の場合はクライアントの要望を考慮しなければならない。

ついでに、西英・英西辞典で常時使用しているのは次の2冊。

15)The Oxford Spanish Dictionary (OXFORD)
16) Collins Spanish Dictionary (Grijalbo)

 

 

TOP > 語学参考書ミシュラン > スペイン語

 *順次、情報更新します。 推薦に足るよい著書を中心に紹介しています。
    「スペイン語電子辞書」の情報を追加しました New!