テキストサンプル

2) Cette pomme cou~te cent yen LA pie`ce.   訳: このリンゴは1個1001円です。

  この文で使われている定冠詞は「配分的用法」と呼ばれるもので、「〜につき」の意味です。英語では前置詞 by が用いられるケースです。例えば 「日に3度」は trois fois le jour と言います。お気づきの方もあるでしょうが、この意味は  trois fois par jour のように前置詞 par を使っても出せます

6) Mon fre`re m'a montre' UNE photo qu'il avait prise avant-hier.   訳: 兄(弟)は一昨日撮った写真(の1枚)を私に見せた。

   この photo は、与えられた訳から一昨日撮った写真が複数あることがわかりますので、不定冠詞でないといけません。ここで定冠詞を使うと「一昨日撮った」という関係詞節で示されている情報が「聞き手にそれを特定するに充分な情報」である(=つまり、撮った写真は1枚だけである)ことを示すことになるので、訳は「一昨日撮ったその写真」とでも駄目押ししたほうがよいことになります。

9)  Comme ゼロ entre'e, qu'est-ce que tu veux?   訳: アントレ(前菜)は何にする?

comme はいろいろな意味がありますが、そのなかで重要なのに「〜として」 というのがあります。これはいわば「資格」を示す意味ですが、このようなケース、フランス語では原則として名詞を無冠詞にするのです。それは、il est me'decin における無冠詞と同じ論理で、名詞は一個の人間を指しているというより、形容詞に近いので、名詞としての実体性を欠く、従って本来実体のあるものにつけるのが原則である冠詞をつけるのに抵抗があるのです。従って、comme の後に不定冠詞が来るときは、原則として「〜のように」の意味になるのです。このような知識は、当然和訳の作業においても大変役立ちますので、しっかり覚えておきましょう。

【イタリア語:冠詞&作文セミナー受講の西村範子さんからの推薦の言葉】

セミナーに出席させていただいて、目からウロコの連続でした。今まで、こういうことをずっと学びたかったんです。ほんとうに。これまでどんな先生も濁してしまってきちんと答えて下さらなかった、日頃から疑問に感じていた数々の文法の問題が今回の先生のセミナーで一気にクリアになりました。と言っても、私は文法でごっそり抜け落ちているところが多々ありますので、これから是非先生のセミナーで教えていただきたいです。特に冠詞については、定冠詞をつけるかつけないか、どういうときにどうなるのか、とある日本人の教授に質問してもいい加減なもので「定冠詞はつけないよりはつけたほうがまし」と教えられていたんです。勿論私にあまりひらめきがないのが問題なのですが、初級の頃に間違って教えられたものを訂正するのに一苦労しています。いくら努力して勉強しても、基本的な部分でしっかりしてないと干潟に建物を建てるようなものですよね。とりわけアスペクトの問題、文型の問題は誰も教えてはくださいませんでした。いつも思っていたのですが、言語を本当に理解しているプロフェッショナルな語学教師が少なすぎるように感じます。先生のように、きめ細かく、言葉に情熱と感受性を持って教えてくださる方は他にいらっしゃらないと思います。イタリア語をはじめから先生に教えていただきたかったです!もっともっと文法のこと勉強したいです。とても楽しかったです。先生に感謝・感謝です!次のセミナーを楽しみにしています!イタリア語の冠詞は大変難しい、かついちばん最初の方に出会う文法事項なのに日本人の先生が軽視しているのか、真剣に取り組んでいないことに加え、いわゆるネイティブのイタリア人の語学教師も、違いはなんとなくわかっていてもうまくそれを生徒に説明することはできないように思います。きっと生徒さんももやもやしてる方が多いのではないでしょうか。先生のように研究をされた方が、生徒に冠詞に対して一定の考え方を示唆してくださるのは本当に貴重なことです。

ポリグロット・語学通信教育 プチ・コース
フランス語
冠詞の用法・徹底学習ドリル
冠詞はどの西洋言語でももっとも厄介な文法事項ですが、それでも英語やイタリア語に比べると、フランス語の冠詞は理路整然としているかも知れません。それでも、否定冠詞の de は他の言語にない厄介な存在です。フランス語は、歴史的な事情から冠詞を非常に発達させた言語で、冠詞の正しい運用なくしてはフランス語のマスターはありえません。
編集主幹 猪浦道夫 (ポリグロット外国語研究所代表)
受講期間・課題配信開始日 6週間(30回)  原則として 第2月曜日・配信開始

講座概要

冠詞はフランス語に限らず、西洋言語を学習する日本人学習者にとって最大のネックです。しかし、どんな平易な文章でも冠詞を使わないわけにはいきません。にもかかわらず、冠詞は「わからなくて仕方ないもの」というイメージで捉えられてきました。しかし、冠詞はフィーリングで決まるものではありません。背景には厳然とした「理論」が存在します。そして、フランス語の冠詞のシステムは英語のそれとは大変異なります。私は、この冠詞を学習上どのように克服すべきか(あるいは、より正確に言えば、どのようなアプローチを試みるか)、そして、学習者に教えたらよいか、様々な言語と比較しながら研究してきました。このたび、その成果を踏まえて、日本人学習者に「望みうる最良のガイドライン」とするべく、冠詞のドリルを編んでみました。ぜひ、お試しください。この講座をまじめに学習していただければ、少なくとも90%程度は冠詞を正しく運用できるようになると思いますし、残りの10%についても納得のいく理解を示すことができるのではないか、と自負しております。
教材の配信は、毎日原則として10題の課題をお届けします。翌日、前日の出題分の解説をお送りします。疑問点に関しては、適宜ご質問を受け付けます。この講座は、セミナーによる「英語冠詞」の内容をさらに濃くして、地方在住の方などセミナーに出席できない方のための配慮もいたしましたので、旧セミナー生の方にも復習用ととしてぜひお試しいただければ幸いです。

受講料

\ 12,000

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