セミナー及び通信教育(作文コース)受講歴のある生徒さんのための手引き
トリヴィアムコースの目的
最初に、再度確認しておきます。この「トリヴィアム」コースは
1)極端に専門外の文献でない限り、事務翻訳者としてやってきけるレベルの3(5)か国語の和訳翻訳力
2)ビジネス英語を読み書きできる能力
3)友人とのメールやりとりのできる第2、3言語の能力
4)3か月の現地学習で会話が一通りこなせるための読み書きの基礎能力
をつけることにあります。
トリヴィアムの意味
かつて、中世の大学では、トリヴィウム trivium とクワトリヴィウム quatrivium と呼ばれる学科を勉強しました。トリヴィウムは、今の大学でいう教養課程のようなもので、具体的には、文法、修辞、論理を学ぶもので、早い話が「語学」です。まず語学をやって原書をばりばり読めるようにさせ、それから本格的にクワトリヴィウム(算術、幾何、天文学、音楽)を研究するということになっていたのです。これがリベラル・アーツ liberal arts の元になっています。
学習プログラム
個々の受講者の学習プログラムの編成にさいして、次の点を確認しておきます。
1)複数言語でもっとも効率よく翻訳能力をつけるのには
A)どれか1言語で「初級文法」の勘どころを抑えていること、そして難易度の高い文法的な問題に遭遇したときに、そのソリューションの方法を心得ていること
B)どれか1言語での「翻訳作業のプロセス」を会得していること
C)最終的に翻訳能力を完成させるのに、日本語記述力と原文の内容が日本語でわかること
の3点が重要であることを、あらためて確認してください。
ポリグロットでは、「メルクリオ・ビジネススクール」の趣旨にのっとり、規則に縛られず、個々の生徒さんの個人ニーズと、学習歴などを勘案してもっとも効率のよいメソッド(従って、可能な限り経済的に学習できる方法)を決めます。
例として、ピアノを習うケースをお考えください。
A)入門レベルのときこそ、よい先生にしっかりした基礎を習わなければならない。そして、ある程度手取り足取りの頻繁(または集中的な)レッスンを受けるのが望ましい。
B)中級レベルでは、自己規律をもってしっかり自宅学習することが望まれる。ひとつのソナタを少なくとも9時間しっかりさらって、その上でたまにレッスンを受けて、自分が変なクセがついていないかみてもらったり、あるいは演奏のスキルのようなものを少しづつ伝授してもらうことがよい。
C)ピアノでいえば、近代の作品などには並外れたヴィルトゥオジティ(指がまわること)を要求される作品もあるが、ピアニストとして飯を食っていけるかどうかは、むしろどれだけ聴衆を感動させられる音楽ができるかにかかっているので、最終段階で求められるのは真摯な態度で常に研鑽を積み重ねること、よい音楽をクリエイトするのにヒントとなる様々な分野の知識・経験を広げたり、よい人の演奏に少しでも多く触れて感動する経験である。
これを語学に関して応用してみます。語学もまったく同じことです。
A)入門時においては、始めて学ぶ言語は、なるべく頻繁に、しかもよい先生に手取り足取り習うのが望ましい。
この趣旨から、新に学ぶ言語は、通信の場合、受講者の学習プロセスの問題を把握するため、添削答案を私が全体的に監修することにしました。TGVのセミナーを受けていただければこれと同じレベルの学習が終わったと考えてよいですが、終了後若干の文法ドリルをこなしていただくことが望まれます。
B)中級レベルでは、2時間のレッスンの前にじっくり時間をかけて訳稿を練り上げてから習うのが望ましい。また、この時期に様々なスキルを「盗む」こと。例えば、冠詞ひとつの使い方から文型を見破るとか、語源からその語のコノテーションを想像する能力とか、辞書の利用法とか、である。それと、この時期に、(多少文章を読めるようになってから)作文スキルを身につけることが必須である。作文(外国語文和訳)で苦しむことによって、しっかりした中級文法が身につく。ここまでがんばれば、その人は現地の会話学校へ1か月もいけば会話力はつくことを断言する。逆にこうした演習を行なわないまま現地に行っても、1年いてもブロークンな日常会話ができるようになるのが関の山である。
そこで、この時期には、しっかり自宅学習をしてもらったうえでぽつぽつと定期的に問題点を指導することにあります。ただ、もっとも学習が困難ないくつかの文法項目(特に冠詞)と作文術は私が責任もって指導します。
C)最終段階の翻訳作業に関して言えば、中級〜上級の差というのはほとんどない。基礎ががっちり固まっていれば、それから先は「センス」の問題である。「センス」とは、語学でいえば、原文をしっかり日本語で直訳できること、その直訳と外国語文の論理を観察・分析し、それを応用できる能力である。そして、最後は、日本語の記述能力と原文に書かれている内容の理解力である。
この趣旨から、通信で翻訳演習をとられる場合は、ポリグロットの翻訳部のトップ翻訳者の先生に添削をお願いします。
受講科目の決定
既にセミナーなどに頻繁に来られている常連の生徒さんは、私の方で組み合わせを提案します。作文講座も含めて私の指導を受けていただいた経験のある方でも、私が実力をよくつかんでいないと思われるかたには、アンケートをとらせていただいて、科目の組み合わせを決定します。
基本方針は次の通りです。
1)英語に関して
英語に関しては、基礎翻訳力、作文力を見たうえでダイレクトに翻訳講座に進むかどうか決めます。希望者にはプレースメントテストをします。
セミナーの「再チャレンジ英語・作文術」、通信の「金融英語・基礎」を受講された方は、基本的に「基礎固め」レベルは飛び級してください。ただ、英語の基礎に自信がもてない、という方は「英語作文講座」の受講をお勧めします。これをとっていただくと、私の方で受講生のだいたいの地力が判断できますので、その後の学習方向性をアドバイスできます。
それから、ガイド試験、英検準1級以上の取得者はお申し出ください。それ以外の検定試験の情報も参考までにお知らせください。英語学習歴、留学歴もお知らせください。参考にします。
2)英語以外の言語に関して
TGV受講者はその言語の「基礎固め」レベルは飛び級します。しかし、その後ほとんど学習を進めていない方は初級文法ドリルの受講をお勧めします(この場合、通信教育教材を自己学習していただきます)。その後、作文講座受講、またはセミナーの作文講座受講者は、作文スキル課程を修了したものとみなします。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
受講基本科目必修(通信)一覧表
| 言語 / レベル |
基礎固め |
中級演習 |
翻訳演習 |
オプション |
|---|---|---|---|---|
英語 |
|
英語中級(再チャレンジ) |
英語翻訳 |
|
フランス語 |
フランス語初級 |
フランス語中級 |
フランス語翻訳 |
|
ドイツ語 |
ドイツ語初級 |
ドイツ語中級 |
ドイツ語翻訳 |
|
スペイン語 |
スペイン語初級 |
スペイン語中級 |
スペイン語翻訳 |
|
イタリア語 |
イタリア語初級 |
イタリア語中級 |
イタリア語翻訳 |
|
ポルトガル語 |
ポルトガル語初級 |
ポルトガル語中級 |
ポルトガル語翻訳 |
|
各レベルに対応するその他の通信教育とクラス
下記の通学クラス及び通信教育は、1年間、全3割引で受講できます。
| 言語 / レベル |
基礎固め |
中級 |
上級 |
翻訳実践演習 |
|---|---|---|---|---|
英語 |
英語初級
|
ビジネス英語(クラス) 金融英語基礎 英語作文特別 |
英語上級
|
英語翻訳演習(クラス) ガイド試験対策
|
フランス語 |
|
フランス語作文特別 |
フランス語上級 ビジネスフランス語 |
フランス語翻訳(クラス) ガイド試験対策 |
ドイツ語 |
|
ドイツ語作文特別* |
ドイツ語上級 ビジネスドイツ語* |
ドイツ語翻訳(クラス) ガイド試験対策* |
スペイン語 |
|
スペイン語作文特別 |
スペイン語上級 ビジネススペイン語 |
スペイン語翻訳(クラス) ガイド試験対策 |
イタリア語 |
|
イタリア語作文特別 |
イタリア語上級 ビジネスイタリア語 |
イタリア語翻訳(クラス) ガイド試験対策 |
ポルトガル語 |
|
ポルトガル語作文特別* |
ポルトガル語上級 |
ポルトガル語翻訳(クラス) |
選択 |
オランダ語初級 デンマーク語初級 スウェーデン語初級 ノルウェー語初級 |
(スウェーデン語作文) |
スウェーデン語上級 |
スウェーデン語翻訳(クラス) |
各レベルに対応するセミナー
下記のセミナーは、1年間、全3割引で受講できます。
| 言語 / レベル |
基礎固め |
中級〜上級演習 |
翻訳実践演習 |
会話速習 |
|---|---|---|---|---|
英語 |
英語冠詞研究 やり直し英語作文術 英語の語彙 |
ビジネス英語(クラス) 金融英語基礎(通信) |
英語翻訳演習
|
|
フランス語 |
フランス語初級TGV フランス語語彙 |
フランス語中級文法研究 フランス語冠詞と作文 |
フランス語翻訳 |
フランス語会話TGV |
ドイツ語 |
ドイツ語初級TGV ドイツ語語彙 |
ドイツ語中級文法研究 ドイツ語冠詞と作文 |
ドイツ語翻訳 |
|
スペイン語 |
スペイン語初級TGV スペイン語語彙 |
スペイン語中級文法研究 スペイン語冠詞と作文 |
スペイン語翻訳 |
|
イタリア語 |
イタリア語初級TGV イタリア語語彙 |
イタリア語中級文法研究 イタリア語冠詞と作文 |
イタリア語翻訳 |
イタリア語会話TGV |
選択 |
北欧語初級TGV ポルトガル語初級TGV
|
ラテン語入門 言語学入門 音声学入門 |
スウェーデン語翻訳 |
|