1日セミナー: ドイツ語・翻訳スキルと語彙増強演習

< 受講をお勧めする対象>

ドイツ語の翻訳技術を確実につけたい人 語彙を増やしたい人

翻訳スキル

ドイツ語翻訳で鍵を握るのはなんと言っても統辞(語順)に対する知識です。文の分析ができなければ正しい読解はできません。ところが、市販の参考書では、この問題に関する体系的な指導法というものが見当たりません。かくいう私も、そのためドイツ語を読めるようになるのに大変な遠回りをしました。このセミナーでは、英語と比較しながら、ドイツ語の文章の語順が決まるメカニズムを明らかにしながら、誤訳しないための翻訳のスキルを学びます。初級文法が一通り終わっていれば充分ですので、ふるってご参加ください。

次のような点に注意しながら、実際に文章の翻訳を翻訳してみて、そのノウハウを習得します。

I: 翻訳作業のプロセス 

1)文の分析(文の種類 文節 文の要素 品詞) 
A)文頭に主語が立つ確率は40%以下 
B)文頭に立つ文要素は何か 
C)枠構造は動詞だけのことではない 
D)従来の記述では nicht の位置はわからない 
E)ドイツ語の文章の語順が決まるメカニズム 
F)冠飾句 
G)文法的連語 
H)機能的動詞構造 
I)不定詞句 
J) da(hier, wo) + 前置詞の構造

2)正確な直訳 

3)直訳のリライト 

4)専門用語の検索 

5)未解決部分の処理 

6)推敲・訳語統一

当日使う文献は、希望者には事前に配布しますので、ご連絡ください。

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語彙の増やし方

<音韻変化の公式>
英語の語彙の3分の1近くを占めるフランス語起源の語彙は英語とほとんど同じ綴りなのですが、それよりはるか昔に枝分かれした昔の低地ドイツ語の音韻そのままの「英語の大和言葉」は、そのようなわけで、現代ドイツ語の語彙とはかなり姿が異なってしまっています。しかし、それはゲルマン言語学を学んだ言語学者にはかなり容易に結び付けられるものなのです。一例を挙げると、
ドイツ語の Zeichen という語が、英語では token にあたる
ということがわかるのです。なぜなら、低地ドイツ語の t, k の子音、o の母音が、現代ドイツ語でそれぞれ z, ch, o に変わっていることを知っているからです。

<造語法>
ドイツ語は多くの接辞と母音交替(アプラウト)によって次々と語彙を生み出します。このときしばしば「ウムラウト」を伴います。ウムラウトは多くのドイツ語学習者に「母音につく点々」と勘違いされていますが、とても興味深い文法現象です。
これを正しく理解しておくと、語彙の習得のスピードが大幅にアップするほか、豊かな語感を養成できるという点で、意味論的な視点からも大きなメリットがあります。これを、英語の接辞とも比較しながら体系的に学びます。
思わぬ発見にきっと嬉しくなることが多々ありますよ。

本セミナーは、このような専門知識を難しく研究するのではなくて、一般学習者の学習に役立つ形でおいしいところだけをつまみ食いしようというのがその趣旨です。ほとんどワクワクドキドキの楽しい雑学講座と思ってご来場ください。

 

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