英語史とおもしろ英語学入門

     〜 この大変な言語、英語に立ち向かうための秘策 〜   

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【内容解説】

 このセミナーは、英語を専門にする人ばかりでなく、他の言語を勉強していて「英語が苦手」という方にもぜひ聞いていただきたいセミナーです。

 専門家の立場から言うと、英語という言語は大変難しい言語で、しかも日本人に「相性の悪い」言語です。フランス語やドイツ語は動詞の活用や格変化が複雑で大変そう、とよく聞きますが、それは大変な誤解です。英語が難しいと言った理由は主に次の3点に集約できると思います。

  1)語彙が多すぎるため類義語の使い分けが非常に難しく、正しく書くのが至難の業

  2)発音の相性が日本人に最悪、従って通じさせるにも聞き取りにも苦労する

  3)世界中で使われているため(また英国特有の「規範を決めない精神」のため)、規範がはっきりしない。(そのため、いつまで勉強しても誰かしらの英語教師から「不完全」との非難を受ける)

 はっきり言って、こういう言語はいったいどのぐらいできればいいのか、判断に迷いませんか。

 その「判断」を自信もってできるようになるには、ちょっぴり言語学をかじるとよいのです。

 私は、これまで「ロマンス言語学超入門」、「翻訳家のためのおもしろ言語学入門」という2つのセミナーを催し、幸い好評を得ました。そこで、ある団体から「翻訳家のためのおもしろ英語学入門」をやってくれとの依頼を受けて、少し躊躇しました。それは私の専門がロマンス言語学で、英語学ではないからです。(英語学を専攻していらっしゃる先生はものすごくたくさんいます)

 でも、英語学を専攻・受講した経験野あるセミナー生のかなりの方々から「先生の話を聞くまで英語学がこんなに面白いものだとは思わなかった」というご感想を頂戴し、それならば「超・入門」ということでやらせていただこうと決心しました。英語という言語の不可思議さを理解するには、その歴史に触れることが不可欠なので、ちょっぴり冒頭に「英語の歴史」を入れてお話しすることにします。

 ほとんど漫談のようなものであり、皆さんとも楽しくいろいろなサンプルを見つけあいしながら進めて行きますので、軽いお気持でお越しください。

1.英語の歴史と発音について

  A) 英語の歴史は一大スペクタクル

        英語の文法が謎(インチキ)だらけのわけ

  B) 英語の発音が難しいわけ

        科学的に訓練すればカンタン  ネイティブに習うのはダメ

2..英語学  面白いところだけつまむぐいしよう

  A) 単語を解剖してみると  (形態論と語形成)

  B) 英文を解剖してみると  (統辞論)

  C) 知ったらやみつきになる、ワクワクドキドキの「意味論」

  D) 単語や表現にしみついた過去 (語用論、コミュニケーション文法)

  E) まとめ 〜 自分の学習にどのように利用するか

 

<言語学を勉強すると得すること>

1)発音を正しく学べ、自己矯正できる

2)音素を比較し、入れ替えると「モノマネ」ができ、合コンで人気者になれる

3)単語を早く覚えられる

4)格変化や活用を要領よく覚えられる

5)文の分析方法を知っているので、読解にポカがない(理解できない場合でも、自分が「理解していな  い」と自覚できる)

6)アスペクト、再帰動詞のような学校文法では突っ込まない問題を理解しているので、素人にはわかりにくいこうした文法事項に対する学習上の解決策を知っている

7)語彙の意味に対してファンタジーが豊になる

8)語感が鋭くなる

9)同一系統の言語の習得が非常に速くできる

10)系統の異なる言語でも言語構造の比較ができるので、両言語が速く習得できる

11)文体を自在に操れる

12)方言や卑語などの類推に対するファンタジーが豊になる

13)外国語習得に際して、学習者の能力の分析ができる

14)外国語習得に際して、学習者の社会学的、心理学的問題点を解決できる

15)外国語の表現形式を分析し、その背景にある文化を的確に捉えることができる