フランス語・冠詞徹底研究 セミナー    

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【内容解説】

西欧言語の文法において最大の難関は「冠詞」です。入門書の1課から避けて通れない文法項目であるにもかかわらず、その学習にあたっての指針は適切に与えられていません。 猪浦先生の専門である「冠詞の用法」セミナーはまさに「目からウロコ」の連続です。 先生は、これまでの教科書、参考書を批判して次のように主張します。

1) 冠詞は英語やイタリア語など、ひとつの言語の枠の中でだけ考えていても、拉致があかない。
2) 冠詞は「名詞句全体」で考えないと解決しない。
3) 場合によっては、文全体の動詞のアスペクトまで考えないと解決しないことすらある。
4) 理論上の正解を壊す「リーズナブルなウィルス」がある。
5) 冠詞(名詞の形態)によって、シンタックス(統辞)が影響を受ける。

これらの問題点をわかりやすく理解させるのがこのセミナーの目的です。

<第1部> 作文で冠詞をどうするか

A. 冠詞の本質  「冠詞」と「接頭辞」はどこが違うか
1)冠詞の歴史と分布   冠詞はいつできたか  日本語にはなぜ冠詞がないか
2)冠詞の機能   冠詞はこんなに多くの働きをもっている
3)名詞の分類   フランス語の場合、物質名詞も不可算名詞もない
4)無冠詞VS有冠詞の意義   無冠詞は、その名詞が抽象的な意味であることを表す
5)定冠詞VS不定冠詞(類)の意義   フランス語において特に冠詞が発達した理由

B. 「特定化」のパターン
1)指示詞的機能

a) 直示的   直接指示しながら特定する
b) 先行記述的   既に言及された名詞は特定化される
c) 後方記述的  名詞の補語、関係節がついても定冠詞とは限らない

  
2)所有詞的機能
     a) 譲渡不可能属性  英語とまったく異なる用法、身体名称には定冠詞が原則
     b) 譲渡可能属性  身体部位名詞以外の所有物も特定化される

  
3)自動特定的機能
     a) 唯一物名詞   唯一物でも不定冠詞はありうる
     b) 固有名詞   フランス語では固有名詞でも、人名、都市名以外は定冠詞が原則

  
4)暗黙の了解
     a) 習慣&符丁  初めて言及された名詞でも不特定とは限らない
     b) 関連物の先行記述   イモヅル式特定化

C. 不定冠詞と無冠詞名詞の意味

<第2部> ケーススタディ
   以上の理論が実際にどのように通用するか、演習します。

    1)仏文のなかでの冠詞の分析
        A)文脈がわかりやすい物語体
        B)抽象名詞の多い時事文、ビジネス文
        C)コミックの会話体
    
2)仏作文への応用
       自分で「発話」をしてみて、適宜、正しい「名詞の形態」を決定していきます。

   初心者も、専門家レベルの方も気楽に受講できます。予習は必要ありません。