<フランス語史入門&語彙増強への応用法>

 

<概要>

フランス語は、イタリア語やスペイン語など、他のロマンス諸語に比べて、音声変化がすさまじい勢いで変化していった言語です。それは、主として、国境をゲルマン民族に接していて、その発音の影響を絶えず受け続けたからと考えられます。

一方、このフランス語は、イングランドとの歴史的な関係によって、ゲルマン語の一種である英語に膨大な語彙をもたらしました。

そこで、フランス語の歴史をかじることによって、

1)ラテン語がフランス語に変わっていく過程を学ぶことを通じて、音声というものが普遍的にどのように変化していく可能性があるのかが観察できる

2)英語の語彙のどの部分がフランス語なのか、英単語がなぜ中世フランス語時代の語彙に似ているのか

3)ラテン語の文法から失われたもの(例えば格変化)、新に創造されたもの(特に冠詞)を観察することを通じて、フランス語文法の謎のいくつかがとける

というメリットがあります。

初心者の方も歓迎です。


<フランス語史の参考書>

ドーザ「フランス語の歩み」文庫クセジュ(白水社) *新しいものも出ているがこちらをお奨めする。訳は拙く読みにくいが内容はそれを補ってあまりある。アマゾンで意外の安値で出ていました。今のうちお求めになっておくことをお勧めします。

ドーザ「フランス語発達小史」(駿河台出版社) *コンパクトにまとまっている。

島岡茂「フランス語の歴史」(大学書林) *初心者にも大変読みやすい。

 面白くなってもっと勉強したい泥沼に入り込んだ人は

ヴァルトブルク「フランス語の進化と構造」(白水社) *原書もあります。

Brunot & Bruneau "Precis de Grammaire historique de la Langue Francaise" (Masson & Cie)

 は名著です。