フランス語・語彙増強術   

〜英語の語彙の7割近くはフランス語にルーツがあります〜    

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【趣旨】

 フランス語は、イタリア語やスペイン語など、他のロマンス諸語に比べて、音声変化がすさまじい勢いで変化していった言語です。それは、主として、国境をゲルマン民族に接していて、その発音の影響を絶えず受け続けたからと考えられます。一方、フランス語は、イングランドとの歴史的な関係によって、ゲルマン語の一種である英語に膨大な語彙をもたらしました。

 そこで、フランス語の歴史をかじることによって、

1)ラテン語がフランス語に変わっていく過程を学ぶことを通じて、音声というものが普遍的にどのように変化していく可能性があるのかが観察できる

2)英語の語彙のどの部分がフランス語なのか、英単語がなぜ中世フランス語時代の語彙に似ているのか

3)ラテン語の文法から失われたもの(例えば格変化)、新に創造されたもの(特に冠詞)を観察することを通じて、フランス語文法の謎のいくつかがとける

というメリットがあります。

初心者の方も歓迎です。

【講義内容】


A)フランス語は世界でもまれに見る「超高速音声変化言語」
B)イタリア語はなぜ古代フランス語に似ているか
C)英語はなぜ中世フランス語に似ているか
D)英語の語彙でちょっと高尚な語彙はすべてフランス語

1)フランス語の歴史
  
英語、イタリア語(ラテン語)、ギリシャ語などとの深い関係

2)日本語化しているフランス語    美術用語  料理用語  製品名 など

3)造語法
  A)語の派生に関する基本知識

    i)派生(接辞)  ii)合成  iii)混こう
B)接頭辞
  C)接尾辞
  D)語の合成、日本語連用形などとの比較など

E)フランス語に起きた重要な音変化
i)音節脱落  iil の母音(u)化  iii)子音脱落 iv) ゲルマン語の w > gu  その他

4)形態論入門(形態素、異形態、など)
分節  異分析  二重分析  形態素  異形態 逆形成
   音変化   i) 連濁   ii) 母音変化 iii) 母音脱落   iv) 母音添加  v) 音節脱落
     vi) 混こう     vii) アクセント変化    viii) 音位転換 ix) 異形態

5)意味論入門
語彙の対応 意味変化の様式 語彙のイメージ 身体名称に関する共通点

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<フランス語史の参考書>

ドーザ「フランス語の歩み」文庫クセジュ(白水社) *新しいものも出ているがこちらをお奨めする。訳は拙く読みにくいが内容はそれを補ってあまりある。アマゾンで意外の安値で出ていました。今のうちお求めになっておくことをお勧めします。

ドーザ「フランス語発達小史」(駿河台出版社) *コンパクトにまとまっている。

島岡茂「フランス語の歴史」(大学書林) *初心者にも大変読みやすい。

 面白くなってもっと勉強したい泥沼に入り込んだ人は

ヴァルトブルク「フランス語の進化と構造」(白水社) *原書もあります。

Brunot & Bruneau "Precis de Grammaire historique de la Langue Francaise" (Masson & Cie)

 は名著です。